山の町が、なぜ海の漬けを作るのか
香美市は高知県の東部、海に面していない山の町だ。市域の70%が山林で、物部川や国分川の源流域から高知平野へと地形が下る。林業、柚子の栽培、そして土佐打刃物——山の生業が主だ。
なのに、この町の返礼品の中心は海の魚である。それは不自然ではなく、むしろ当然だ。物部川は山から平野を貫いて高知湾へ注ぎ、その河口域は古くから漁場だった。山と海は川でつながっている。香美市は、その川の上流に位置する町として、下流の漁港で揚がった魚を受け取り、自分たちの手で漬けにして、全国の食卓へ送る。そういう関係性の中にある。
真鯛の漬けは、その関係を最も素直に表している。高知の海で獲れた真鯛を、塩漬けにして真空パックにしたもの。80グラムのパックが5個、または10個単位で選べる。届いたら、冷凍室に入れておく。食べたい時に、前夜から冷蔵室で解凍して、朝のご飯にのせる。醤油をかけて、白いご飯と一緒に食べる。それだけで、高知の海が台所に着地する。

漬けの選び方、食べ方の現実
真鯛のほか、ブリの漬け、サーモンの漬け、イカの漬けがある。どれを選ぶかは、家の食べ方で決まる。

真鯛は白身で淡白。毎朝のご飯に、飽きずに食べられる。ブリは脂が乗っていて、晩酌の肴にも向く。サーモンはクセが少なく、子どもも食べやすい。イカは歯応えがあり、噛む喜びがある。5パックなら週に1度、10パックなら週に2度のペースで、異なる魚を組み合わせて食べるのもいい。
漬けは、塩漬けだから日持ちがする。冷凍で届いて、冷蔵室で解凍すれば、数日は持つ。朝食の準備が楽になる。弁当に入れることもできる。ご飯の上にのせるだけでなく、温かいうどんの上にのせたり、冷や奴の横に添えたり、使い方は家の工夫次第だ。
4種の海鮮丼の素セットなら、真鯛・ブリ・サーモン・イカが各2パックずつ揃う。試してから、好きな魚を単品で追加注文する、という食べ方もある。
山の町だからこそ、海の魚を丁寧に漬けにして送る。その仕事の積み重ねが、家の食卓を支える。
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