盆地の霧と、水の記憶
豊岡盆地は冬に深い霧に包まれる。年間120回ほど発生するという盆地霧は、この土地の農業を形作ってきた。夏は37℃を超える猛暑、冬は204センチの豪雪——寒暖差45℃近い激しい気候の中で、円山川が流れ、田んぼが広がっている。
この町を知るなら、まずコウノトリの歴史を避けて通れない。1966年に国内最後の野生個体が消えた後、人工飼育による復帰が始まった。2005年の放鳥、2007年の46年ぶりの巣立ち——その背景にあるのは、農薬を減らし、ドジョウが棲める田んぼを取り戻そうとする地域の決意だ。コウノトリが帰ってくる環境は、同時に食卓にも届く。
減農薬で育つ、但馬の米
コウノトリ育むお米は、その決意の形だ。特別栽培米として認証された但馬産コシヒカリ。無農薬か減農薬か、白米か玄米か、4kg から20kg まで選べる。

届いた米を炊く時、この町の水と季節が一緒に鍋に入る。盆地霧の中で育った粒は、夏の猛暑を耐え、冬の雪解け水を吸収している。食べ手が「コウノトリのために」と意識しなくても、その選択は確実に円山川の流域に還る。無農薬なら、ドジョウが棲める田んぼへ。減農薬なら、その一歩手前の営農へ。米を選ぶことが、野生復帰を支える仕組みになっている。

白米なら毎日の晩ご飯に、玄米なら朝食の一杯に。4kg は一人暮らしの秋冬用に、20kg は家族で春まで食べ続ける量に。保存は冷蔵庫の野菜室か、涼しい納戸で。湿度が高い季節は小分けにして、食べきるペースに合わせる。米びつではなく、ジップロックに移して冷凍するのも手だ。
かばんの町の、手と時間
豊岡はかばんの産地だ。江戸時代から続く鞄製造の伝統は、戦後の高度成長期に全国的な産業へ成長した。今も市内には多くの工房と職人がいる。
帆布と皮革のワンショルダーや皮革ビジネストートは、その手仕事の一部だ。素材の選定から裁断、縫製、仕上げまで、一つのかばんに何十時間もの工程が積み重なっている。ブルー、ブラック、チョコといった色選びも、毎日の装いに合わせて選べる。

新しいかばんは最初、革が硬い。肩に掛けると、その硬さが心地よい緊張感になる。数ヶ月使い込むと、革が手の油を吸収し、色が深まり、形が体に馴染む。かばんが自分の相棒になっていく過程は、豊岡の職人たちが何十年も繰り返してきた営みと同じだ。
他の選択肢
パックライス 24食なら、常備食として台所に置いておける。200g × 24食は、一人分の朝食や、災害時の備蓄にも。同じコウノトリ育むお米だから、毎日の選択が積み重なる。
神戸牛の返礼品も豊岡経由で届く。但馬地域の畜産の歴史は古く、その血統が神戸牛へと繋がっている。ただ、この町を知るなら、米から始めるのが筋だと思う。
