峠を越えた先の、暗い夜
中央自動車道を降りると、山が迫る。阿智村は、岐阜との県境に位置する山村だ。古い東山道の難所・神坂峠を越えた信濃側の入口。その地形が、この村の夜を作っている。
周囲を山に囲まれ、街灯が少ない。だから星が見える。2006年、環境省の全国星空継続観察で、この村の浪合地区が最高の夜空の暗さを記録した。以来、「日本一の星空」を謳い、ナイトツアーで年間数万人を迎えるようになった。観光地化されても、その本質は変わらない。山深さが、星を輝かせている。
湯に浸かり、星を仰ぐ
1973年、国鉄中津川線のボーリング調査中に突如湧き出した昼神温泉。この村の地下から、熱い水が生まれた。山の斜面に沿って旅館が建ち、夜間は露天風呂から星が見える。
昼神温泉の宿泊助成券は、その体験を家から呼び寄せる。寄付すれば、この村の旅館で湯に浸かる権利が届く。冬の冷えた夜、温かい湯に身を沈める。頭上には、街では見えない星々。この組み合わせは、この村でしか成立しない。

山深い地形が星空を守り、地下の熱が温泉を供給する。自然の恵みが、ふたつの形で重なる場所。それが阿智村の夜だ。
秋の果実も、同じ山の恵み
南信州のりんご「サンふじ」も、この山の斜面で育つ。冬の厳しさ(年平均気温9.5℃、真冬日が12日以上)が、果実に甘みを凝縮させる。気候が必然的に生む一品だ。

寄付の選択肢は、温泉の宿泊助成と、この土地の果実。どちらも、阿智村の地形と気候が作った返礼品である。