水戸の北、田園の町から届く米
城里町は2005年に常北町、桂村、七会村が合併して生まれた町だ。水戸市の北に位置し、那珂川が流れ、赤沢富士という小さな山も抱える。町名に「里」という字が選ばれたのは、かつての村々に「ふれあいの里」「うぐいすの里」「山びこの郷」といった名がついていたからだという。つまり、この町は複数の農村が一つになった場所で、田んぼと暮らしが密接に結びついた風土を持っている。
そうした背景を持つ城里町から届く米は、派手さより実直さを大事にする品ばかりだ。東京米スターセレクション金賞の特別栽培米は、その町の米作りの丁寧さを最も体現している。特別栽培とは、農薬と化学肥料を慣行栽培の5割以下に抑えた作り方。手間がかかる。だが、そうして育った米は、炊いた時の香りが違う。粒が立ち、噛むと甘みが出る。毎日の朝食で、その違いが積み重なる。

台所に着地する、毎日の米
5キロという量は、一人暮らしなら2週間強、家族なら1週間から10日。季節が変わるたびに、新しい米に切り替わる。冬の朝、炊きたての湯気が立つ茶碗。春の弁当に詰める白いご飯。そうした日常の中で、城里町の田んぼが家の食卓に着地する。

田園ふるさと米も、同じ町の米だ。こちらはスピード出荷を謳い、より日常的な選択肢として用意されている。どちらを選ぶにせよ、城里町の米は、毎日食べるものだからこそ、その町の風土を最も身近に感じさせる返礼品になる。

那珂川の水、赤沢富士の麓の土、合併前の三つの村が積み重ねた農業の営み。それらが、一粒一粒に詰まっている。