冬を越すための知恵が、いまも台所に
深浦町は日本海に面した、山が海まで迫る町だ。森林が約90%を占める険しい地形のなか、人々は漁業で生きてきた。冬の豪雪は年平均226センチ。そうした季節のなか、保存食の文化が育まれた。
紅鮭の飯寿司は、その代表だ。塩漬けにした鮭を米麹漬けにする郷土料理。冬の間、新鮮な魚が手に入りにくい時代、塩辛い海の幸を米の甘みで調和させ、長く保つ知恵である。届いた3パックを冷蔵庫に入れておけば、晩酌の一皿になる。ご飯の上にのせてもいい。日本酒の肴として、あるいは白いご飯をすすめる箸休めとして、台所に常備する食べ物だ。

深浦の漁師たちは、今も十数の漁港から日本海に出る。艫作、横磯、広戸、北金ヶ沢——地名を見るだけで、この町がどれほど海と一体なのかが伝わる。飯寿司は、そうした漁業の営みのなかで、冬を越すために編み出された食べ方である。
海の季節、陸の季節
同じく返礼品の漁師の海鮮大判焼きも、漁港の町ならではの品だ。焼き菓子という形をしているが、中身は海の幸。届いた12個を、朝食の一品にしたり、おやつにしたり、家族で分けたり。日持ちする焼き菓子だからこそ、冬の深浦の気候——降雪量が多く、外出が難しくなる季節——でも、台所に常備できる。

この町に寄付すると、そうした漁師の町の食べ方が家に届く。白神山地の麓で、日本海の冬を越してきた人たちの台所が、あなたの台所に着地する。それが深浦町の返礼品の本質だ。