海峡の冷たさが、帆立を育てる
外ヶ浜町は、津軽半島の最北端にある。陸奥湾の入口と津軽海峡に挟まれた地形だから、潮流が複雑で、水温は低い。冬は-15℃を下回る気温が観測される土地だ。その厳しさは海の中にも映る。
蟹田漁港、平舘漁港、三厩漁港、龍飛漁港——町内に複数の漁港があるのは、この海がそれだけ豊かだからだ。特に帆立は、冷たい海でゆっくり育つほど、身が詰まり、甘みが増す。寄付すると届く帆立の貝柱は、その海の仕事の結晶だ。

貝柱の使い方は、季節で変わる
冷凍で届いた貝柱は、解凍の仕方で食べ方が決まる。冬なら、鍋の具に。塩辛い出汁が出るから、昆布だけで十分だ。春先なら、刺身で。醤油をつけて、そのまま。夏は、バター焼きにして、白ワインを少し。秋口なら、炊き込みご飯に。米に帆立の香りが移る。
一年を通じて、同じ食材が季節ごとに表情を変える。それが、産地から直に届く食べ物の良さだ。ベビーほたては、貝柱より小ぶりで、火の通りが早い。夜遅く帰った日の、さっと炒める一皿に向いている。

小さな町の、大きな漁場
人口5000人余りの町だが、漁業は生業の中心だ。冷たい海峡の潮流が、プランクトンを運んでくる。その豊かさを、代々の漁師たちが知っている。2キロのベビーほたては、家族で食べ続ける量だ。冷凍庫に常備しておけば、急な来客にも、日々の食卓にも応える。
外ヶ浜町に寄付することは、この海の仕事を支えることでもある。帆立が家に届く時、その背後には、冬の厳しい海で働く人たちがいる。