埋立地に立つ観光地、その背景にあるもの
北谷町の西海岸を車で走ると、すぐに気づく。この町の風景は、他の沖縄の町とは異なる。平坦で、計画的で、新しい。
それもそのはずだ。この町の総面積の52.3%は米軍関係施設が占める。残された6.64平方キロメートルに約2万8000人が暮らしている。戦後、返還された基地跡地は、土地区画整理事業を通じて商業施設へと生まれ変わった。1990年代から2000年代にかけて、アメリカンビレッジやデポアイランドといった観光地が造成された。
この町への寄付で届く返礼品の多くは、その観光施設での滞在に充てるクーポンだ。JTBの旅行クーポンは、北谷町内の対象施設で使える。3000円分から150000円分まで、寄付額に応じて選べる。

返還地が生んだ経済、その先の滞在
ハンビー飛行場が返還された1981年から2002年の間に、この地区の経済波及効果は1726億円に達した。固定資産税は81倍に増えた。基地雇用100人未満だった時代から、2000人の雇用が生まれた。
その後、メイ・モスカラー射撃訓練場の返還地でも同様の開発が進んだ。わずか7年間で経済波及効果は402億円、固定資産税は56倍に増えた。
北谷町への寄付は、その返還地に立つ宿泊施設やレストラン、商業施設を支える。楽天トラベルのクーポンも同じ役割を果たす。20000円分から50000円分まで、町内の対象施設で使える。

沖縄本島中部の西海岸に滞在する時、この町は通過点ではなく、目的地になり得る。米軍基地と共存する町だからこそ生まれた、独特の観光地。その滞在を支えることが、北谷町への寄付の形だ。
