国頭の海辺に、小さな村がある
沖縄本島の太平洋側。名護と金武の間に、宜野座村は静かに横たわっている。村の半分以上は米軍の訓練地域に占められ、残された民間地は海に向かって傾斜している。国道329号が村を貫き、高速道路の宜野座インターチェンジが通過点となる。だが立ち止まる人は少ない。
この村を知る者は、野球ファンか、あるいは沖縄戦の歴史を辿る者だ。阪神タイガースが春季キャンプを張る地として、毎年2月から3月、村は一時的に活気づく。だが季節が移れば、また静寂に戻る。
琉球王朝の時代から、古知屋・宜野座・惣慶・漢那の四つの集落が「上四ケ」と呼ばれていた。1946年、金武村から分離して宜野座村が誕生した。戦後の復興の中で、この村は何度も形を変えてきた。
泊まることで、この土地を感じる
返礼品として用意されているのは、村内の対象施設で使える楽天トラベルクーポンだ。15,000円の寄付で、その額相当のクーポンが手に入る。

宜野座村に泊まるとは、どういうことか。それは、太平洋に面した小さな村の夜を、自分の時間として過ごすことだ。朝は海を見て目覚め、昼は村の道を歩き、夜は静かな宿で眠る。キャンプシーズンなら、野球の話を聞くこともできるだろう。オフシーズンなら、観光客の少ない沖縄を味わえる。
村には、かんな病院や農業大学校といった生活の営みがある。松田小学校、宜野座小学校、漢那小学校と、複数の小学校が点在する。それは、この村が決して観光地ではなく、人が暮らす場所であることを示している。
10,000円のクーポンもあれば、40,000円のクーポンもある。寄付額に応じて、滞在の長さや質を選ぶことができる。

なぜ、この村に泊まるのか
沖縄は観光地として知られている。だが宜野座村は、観光地ではない。ここは、沖縄の日常が息づいている場所だ。米軍基地と民間地が隣り合い、漢那ダムが水を供給し、バスが名護と那覇を結ぶ。
泊まることで、その日常に触れることができる。それが、この村からの返礼品の本質だ。高い還元率や豪華な特典ではなく、小さな村での時間そのものが、寄付の対価となる。
春のキャンプシーズンに訪れるもよし、静かなオフシーズンに訪れるもよし。宜野座村は、訪れる者の時間軸に合わせて、その表情を変える。
