米軍基地と農地が共存する町の夏
沖縄市は、那覇市に次ぐ人口を持つ沖縄本島中部の中心都市だ。嘉手納基地など米軍施設が市域の17.6%を占める独特の地形を持ちながら、同時に農業も営まれている。この町の風景は、基地と農地が隣り合う、沖縄の戦後史そのものを映している。
夏、この町から届く完熟マンゴーは、そうした土地で育った果実だ。約3kg、1.5kg入りの箱が2つ。一箱は家族で食べ、もう一箱は冷蔵庫に寝かせておく。沖縄の夏は長く、マンゴーの季節も長い。届いた時点で既に熟しているものもあれば、数日置いて追熟させるものもある。その日その日で、食べ頃を見極める手間が、この返礼品の本当の価値だ。

切り方は、種に沿って両側から包丁を入れ、格子状に切り込みを入れて、皮を反らせて食べる。あるいは、皮をむいて、種の周りをナイフで削ぐ。手が汁で濡れるのは避けられない。夏の台所で、家族が順番に食べる。冷やしたマンゴーは、そのまま食べるのが最も素朴だが、ヨーグルトに混ぜたり、かき氷の上にのせたり、夜間の冷房の効いた部屋で、ゆっくり食べるのも良い。
泡盛と、この町の夜
同じ沖縄市から、琉球泡盛 かりゆしも届く。30度、1800ml。この町は芸能が盛んで、多くの音楽家を生み出した。夜の居酒屋では、こうした地元の泡盛が、氷を入れたグラスで供される。ロックで飲むのが沖縄の飲み方だ。水で割るのも良い。この酒は、この町の夜の時間を、家の食卓にも持ち込む。

季節の手当てとしてのマンゴー
沖縄市の返礼品を選ぶ時、私は完熟マンゴーを推す。それは、この町が農業を守りながら、同時に基地と共存する現実を、最も素朴に伝える品だからだ。高級感や希少性ではなく、毎年この季節に、この土地から届く、当たり前の夏の果実。家の冷蔵庫に入った時から、その日の食卓の時間が変わる。それが、ふるさと納税の返礼品の本来の姿だと、私は考える。
