山の中腹、点々と灯る集落の食べ方
椎葉村は、宮崎県北部の九州山地中央に位置する。標高1,000メートルから1,700メートル級の山々に囲まれ、村域の大部分は耳川源流域。可住地面積は村域のわずか4%に過ぎず、川沿いや山の中腹の緩斜面に集落が点々と存在する。冬は朝晩が氷点下になり、雪も積もる。こうした険しい地形と冷涼な気候が、この村の食卓を形作ってきた。
日本で唯一、焼畑農業を継承する地域がここにある。不土野地区の農家たちは、今も山を切り開き、火を入れ、季節ごとに作物を育てる。その営みの中で育つ野菜、穀物、そして牛。椎葉の食卓は、こうした手仕事と季節の積み重ねの上に成り立っている。
椎葉牛、肩ロースの使い方
椎葉牛の肩ローススライスは、この村で育った黒毛和牛を薄くスライスしたもの。肩ロースは、赤身と脂のバランスが良く、加熱すると香りが立つ部位だ。

冬の夜、冷え込んだ台所で、すき焼きの鍋を囲む。昆布を敷いた鍋に、割り下を注ぎ、スライスした肩ロースをさっと火にかける。肉が色づく瞬間、脂の香りが立ち上る。白菜、ねぎ、豆腐を一緒に煮込む。山の中腹の集落では、こうした食べ方が、冬の栄養補給であり、家族の時間でもあった。
肩ロースは焼肉にも向く。炭火で焙ると、表面が香ばしくなり、中は柔らかく仕上がる。夏の盆の時期、親戚が集まる時の食卓。そうした場面を想像しながら、この肉を選ぶ。
他の返礼品との組み合わせ
宮崎県産和牛の切り落としは、量を選べるのが実用的だ。900グラムなら、平日の夜の牛丼に。1,800グラムなら、週末の家族分のすき焼きに。冷凍で届くため、食べたい時に解凍して使える。

宮崎のキャビアは、この村の返礼品の中では異色だが、椎葉の食卓の広がりを示す。山の中の村でありながら、海の幸も届く。ブリニセットで、初めての人でも食べやすい形で。
椎葉に寄付すると、こうした肉が家に届く。それは、焼畑の地で育つ野菜と同じように、季節の手当てであり、食卓の現実である。
