別府湾の夏、鱧を引き上げる
杵築市は大分市の北、別府湾を挟んだ位置にある。東南部は美しい海岸線で、守江湾という小さな湾も抱えている。瀬戸内式気候の温暖さが、この湾の水を育てる。
夏が来ると、この別府湾では鱧漁が盛んになる。活じめ鱧の骨切り切身は、そうした季節の営みを家の食卓に届ける。1本物を活じめにして、骨を細かく切ってある。届いたら、湯引きにするか、鱧しゃぶにするか、天ぷらにするか——手元に来た時点で、調理の選択肢が広がる。冷蔵で保存でき、夏の盛りに何度も引き出せる。白身の淡白さが、塩や酢、薬味の香りを引き立てる。鱧は骨が多い魚だが、骨切りされていれば、その手間が省ける。家庭の台所では、そうした手仕事の省略が、実は食べ手の時間を生む。

山間地の牧場から、通年の肉へ
杵築市の北西部は200メートルから600メートルのなだらかな山間地だ。この地形が、牧畜に適している。豊後牛の切り落としは、そうした山の牧場で育った牛を、使いやすい形で届ける。

切り落としは、部位の端材ではなく、肉質の良い部分を集めたもの。700グラムあれば、家族の夕食に、あるいは数日の弁当に、あるいは煮込みに使える。冷凍で届き、解凍して炒める、煮る、鍋に入れる——季節を選ばず、台所の引き出しに常備できる。豊後牛は大分県の銘柄牛だが、杵築市はその産地の一つ。山の気候と水が、肉の味わいを作る。
海の幸、漬けの文化
別府湾と伊予灘に面した杵築の海は、小魚も豊かだ。豊後別府湾産の生しらすは、100グラムずつ小分けされている。生のしらすは、塩辛さと甘さが同時に来る。ご飯に乗せる、冷や奴に乗せる、素麺のつゆに混ぜる——小分けだからこそ、毎日違う食べ方ができる。添加物不使用という点は、小魚の繊細な味を損なわない配慮だ。
杵築の海の食べ方には、古くから漬けの文化がある。りゅうきゅう4種——関あじ、関さば、真鯛、ぶりを漬けにしたもの——は、そうした郷土の手法を返礼品にしたものだ。りゅうきゅうは、醤油ベースの漬けダレに魚を漬けたもので、ご飯の上に乗せて丼にする。各2食ずつ、4種類が届くから、毎日違う魚の味わいを試せる。冷蔵で保存でき、朝食や昼食の準備が簡単になる。
城下町の季節感
杵築は江戸時代、松平氏3万2000石の城下町として栄えた。今も北台・南台の侍屋敷と町家が、往時の景観を残している。そうした歴史の中で、この町の食べ方も形作られてきた。
鱧は夏の季節感を、豊後牛は通年の滋養を、しらすと漬けは毎日の手軽さを、それぞれ家の食卓に届ける。返礼品を選ぶ時は、自分たちの食べ方のリズムを思い浮かべるといい。夏に鱧を食べたいのか、冬に牛肉を常備したいのか、毎朝のご飯に小魚を乗せたいのか。杵築の返礼品は、そうした日々の選択に応える形で用意されている。
