山地の中心で、牛を育てる
熊本県の南部、球磨郡に属する山江村。村域の9割が山地だ。人吉盆地の一部が中心集落となるこの村で、私が目を向けるのは黒毛和牛である。
山に囲まれた土地で牛を育てることは、飼い葉の調達から出荷まで、すべてが地形と向き合う営みだ。急峻な地形だからこそ、良質な水が豊富にある。万江川や山田川といった球磨川の支流が流れ、その水が牧草地を潤し、牛の飲み水となる。こうした環境で育った牛の肉は、脂の質が違う。
山江村の黒毛和牛は、A4〜A5等級の霜降りと赤身を選べる。すき焼きなら霜降りを、焼肉なら赤身をと、その日の食卓に合わせて選ぶ。冷凍で届くので、週末の鍋の準備は木曜の夜でいい。解凍は冷蔵庫で一晩。朝、肉を出して、夜には食卓に。そういう現実的な時間感覚の中で、この肉は活躍する。

焼酎の仕込み水は、山からの贈り物
同じ山地の恵みが、焼酎にも表れている。球磨焼酎 繊月や白岳しろといった地元の焼酎は、この地の水で仕込まれる。球磨焼酎は、江戸時代から続く伝統を持つ。山からの清冽な水が、米や麦を仕込む時の最初の一滴になる。

晩酌の時間に、この焼酎をロックで飲む。氷が溶けるにつれ、水が加わり、焼酎の表情が変わる。その水も、この村の山から流れてきたものだと思うと、一杯の中に地形と時間が詰まっているような気がする。
米も、この土地の営みの一部
熊本産の無洗米は、定期便で選べる。毎月、あるいは隔月で、新しい米が届く。山地に囲まれた盆地で育つ米は、昼夜の寒暖差が大きい。その差が、米の甘みを引き出す。無洗米なら、研ぐ手間がない。届いたその日に、炊飯器に入れて、水を注ぐ。シンプルな営みの中で、この村の米は食卓に着地する。
山江村への寄付は、こうした山地の営みを支えることだ。牛を育て、焼酎を仕込み、米を作る。その全てが、この村の地形と水と、そこで働く人たちの手によって成り立っている。返礼品は、その営みの結果であり、あなたの食卓への招待状である。
