緑川が運ぶ、秋の米
熊本市の南東、九州山地の懐に甲佐町はある。町の中央を一級河川・緑川が流れ、毎年6月から10月はアユの友釣りで賑わう。その同じ川が、田んぼに水を引く。山から流れ落ちた水は、町の米を育てる。
甲佐の輝きは、この町の米だ。精米は出荷日に合わせて行われる。つまり、あなたの家に届く時点で、米はまだ息をしている。白さが違う。香りが違う。炊いた時の粒の立ち方が、スーパーの米とは別物だ。

配送月を選べるのは、この町の農業の現実を知っているからだろう。秋の収穫から冬を越し、春先まで、米は季節とともに味わいを変える。新米の瑞々しさが欲しければ秋を。落ち着いた甘みを求めるなら冬から春を。自分たちの食卓のリズムに合わせて、受け取る時期を決められる。これは、産地と食べ手が同じ時間を共有することだ。
水と、もう一つの恵み
同じ緑川の恵みで、阿蘇の天然水も届く。甲佐町は熊本県のほぼ中心に位置し、阿蘇の水系に近い。この水で米を炊けば、米本来の味が引き出される。朝の一杯も、夜の水やりも、この水で。

食卓の主役、黒毛和牛
黒毛和牛のハンバーグは、個包装で16個。冷凍で届き、食べたい時に一個ずつ解凍できる。弁当に入れるもよし、夜の一品にするもよし。米と水と肉。この町の食卓は、シンプルで満たされている。

編集後記
甲佐町は、かつて複数の村が合併して生まれた町だ。竜野、白旗、乙女、宮内——それぞれの地名が今も町の中に息づいている。緑川という一本の川が、山から平野へ、異なる地形を繋ぎ、米を育てる。返礼品を通じて、その繋がりが家の食卓に着地する。小さな町だからこそ、季節と産地の距離が近い。