香春岳の麓、わぎえの米
香春町は、福岡県の北東部、筑豊地域の北端に位置する。町の西部には香春岳がそびえ、主に石灰岩で形成されたこの山は、古くから採銅所の銅を産出し、後には石灰石採掘の中心地となった。山々に囲まれた盆地のような地形が、この町の農業を形作ってきた。
推し一品は、わぎえ米だ。わぎえは、香春町の南西部に位置する地区の名。ここで育つ米は、石灰岩質の土壌と、山々から流れ込む清水に恵まれている。秋の収穫期、田んぼは黄金色に染まり、その景色は町の人たちにとって季節の確かな証だ。

届いた米を炊く時、その香りは素朴だ。粒は揃い、口に入れると、ほのかな甘みが広がる。毎日の朝食の白飯として、あるいは夜の一杯の時の肴の脇役として、この米は台所に静かに着地する。冷めても硬くなりにくく、おにぎりにしても、翌日の弁当の米としても、家族の食卓を支える。
選べる容量と産年で、家の食べ方に合わせる
わぎえ米は、10kg、20kgから容量を選べ、令和7年産、令和8年産から産年も選べる。一人暮らしなら10kg、家族が多ければ20kg。新米の香りを求めるなら令和8年産、昨年の米の落ち着きを好むなら令和7年産。自分たちの食べ方に合わせて、寄付の時点で選べるのは、返礼品としての配慮だ。

香春町は、古くは8世紀の文書『風土紀』に登場し、採銅所の銅は東大寺大仏建立に使われたという歴史を持つ。その後、セメント産業で発展し、炭鉱の時代も経験した。今、この町の農業は、そうした歴史の層の上に、静かに営まれている。
はるかおりも、福岡県産の米として返礼品に並ぶ。ブレンド米として、複数の品種の特性を活かした食べやすさが特徴だ。毎日の食卓に、変わらぬ味わいを求める家庭には、こちらも選択肢となる。

米を選ぶことは、その土地を選ぶことでもある。香春町に寄付し、わぎえの米を家に迎えることは、筑豊の北東、石灰岩の山麓で営まれる農業を、自分たちの食卓で支えることになる。
