炭鉱から海へ、須恵町の手仕事
須恵町は福岡市の東、福岡都市圏の一角にある小さな町だ。古墳時代に須恵器が焼かれ、江戸時代には福岡藩の御用窯が置かれ、そして昭和には海軍の炭鉱で栄えた。石炭の時代が終わると、町は工場団地とベッドタウンへと姿を変えた。
そんな須恵町の返礼品を見ると、海の幸が並ぶ。福岡市に近い立地だからこそ、新鮮な魚を仕入れ、丁寧に仕上げる職人の手が届く距離にある。推したいのは炙り鯖フィレだ。

真鯖を塩漬けにして締め、表面を炙った一品。届いたら、そのまま皿に盛って晩酌の肴にできる。脂がのった身は、炙ることで香ばしさが加わり、冷たい日本酒や焼酎の相手として完成している。冷蔵庫から出してすぐ食べられる手軽さは、仕事帰りの夜の食卓を支える。一切れ、また一切れと、箸が進む。
同じく締めたサーモンも、肉厚で脂が乗っている。こちらは炙らず、刺身として食べる。鯖とサーモン、二つの締めた魚があれば、晩酌の時間は豊かになる。

塩辛と、ご飯の時間
いかの塩辛の食べ比べセットは、いかの塩辛とイカ明太の二種類が入っている。塩辛は、ご飯の上に少量乗せるだけで、白いご飯が進む。イカ明太は、塩辛よりも甘めで、酒の肴としても、ご飯のおかずとしても使える。小さな瓶に詰められているので、冷蔵庫の奥に置いておけば、朝食や夜食の時に重宝する。

須恵町は、かつて炭を掘り、今は海の幸を届ける。その手仕事の積み重ねが、家の食卓に着地する。