炭鉱から田んぼへ、土地の記憶を食べる
宇美町は福岡市の東南東、山に囲まれた小さな町だ。昭和の中盤まで、ここは石炭で栄えていた。坑内爆発の記録も残っている。だが昭和30年代のエネルギー革命で鉱業は衰退し、町は農業へと転じた。その転換の中で育ったのが、今この町の返礼品の中心にある米である。
福岡のお米 夢つくしは、かつての炭鉱跡地を含む町の田んぼで作られている。夢つくしは福岡県を代表する品種で、粘りと甘みのバランスが特徴だ。精米で届くから、袋を開けてすぐに炊ける。5キロという量は、一人暮らしなら1ヶ月強、家族なら3週間程度。毎日の食卓に、この町の土地が着地する。
米があれば、酒もある。小林酒造の純米大吟醸 萬代 50は、町内の蔵で仕込まれた日本酒だ。米を蒸して、麹を引き、水を合わせる。その工程の中に、この町の水と職人の手がある。晩酌の盃に注ぐたびに、米から酒へと変わる時間を思う。

日常の食卓に、町の手仕事を
米と酒だけではない。パックご飯 夢つくしは、調理の手間を省きたい朝や、弁当の準備に重宝する。200グラムの小分けは、一人分の量として使いやすい。米を炊く時間がない日も、この町の米を食べることができる。

牛肉も返礼品に並ぶ。牛ハラミのタレ漬は、小分けで届く。焼肉のたれが絡んだ状態で冷凍されているから、解凍してフライパンで焼くだけ。夜遅く帰った日の夕食に、あるいは休日の家族の食卓に。返礼品が家に届いた時点で、すでに調理への道筋が見えている。

宇美町は、福岡都市圏のベッドタウンとして発展した町だ。だからこそ、返礼品も『毎日の食卓に必要なもの』を中心に構成されている。派手さはないが、米があり、酒があり、肉がある。炭鉱から農業へと転じた町の、現在の営みがそこにある。