毎月、季節が台所に届く
みやま市は福岡県南部、筑後平野の中心にある。矢部川を挟んで柳川や筑後と隣接し、南は有明海に面する。この地形が、この町の食卓を決めている。
平地では米とハウス野菜。東部の山間では柑橘。南部の海では海苔。三つの旧町が合併した2007年以降も、それぞれの産地としての顔は変わらない。だからこそ、毎月届くみやまの逸品は、この町の食べ方そのものを映している。

春先はいちご。夏はトマト。秋冬は海苔や新茶。定期便だから、季節ごとに何が旬かを自分の台所で学ぶことになる。届いた時点で「今、この町では何が採れているのか」が分かる。冷蔵庫を開けるたびに、筑後平野の季節が見える。
米は、国際大会の金賞
みやま米は、国際的な評価を受けている。毎月届く国際大会金賞の米は、12ヶ月定期で毎月2kg×2袋が家に着く。白米として精米された状態で届くから、開封してすぐに炊ける。

瀬高町南部から高田町にかけての米作地帯は、矢部川の水を引いて古くから稲作が営まれてきた。宿場町として栄えた上庄・下庄の両地区では、その水と土で育った米を背景に、今も酒造が盛んだ。米の質が、この町の産業全体を支えている。

毎月同じ量が届くことで、食べ方も安定する。朝食の白飯、弁当、夜の一杯。米がある生活は、季節の野菜を引き立てる。
セロリ、なす、そして海苔
瀬高町北部のハウス農業は、なすとセロリで知られている。博多なすの産地として、夏場の出荷量は多い。セロリは「セルリー」と呼ばれ、地元では当たり前の野菜だ。
定期便に含まれる野菜は、その時々の収穫に合わせて選ばれる。だから毎月、同じ野菜が来るわけではない。5月のセロリは、8月のなすとは別の調理法を求める。台所は、自動的に季節の食べ方を覚える。
南部の有明海では海苔養殖が行われている。冬から春にかけて、海苔は定期便に組み込まれる。朝食の海苔、おにぎりの海苔。米と海苔の組み合わせは、この町の食卓の基本形だ。
寄付から食卓まで
12ヶ月定期便は、一度の寄付で一年間、毎月何かが届く仕組み。受け取る側は、毎月の楽しみが増える。送る側(みやま市の農家・漁業者)も、定期的な出荷先が確保される。ふるさと納税という仕組みが、産地と食卓を直結させている。
春のいちご、夏のトマト、秋冬の海苔と新茶。それぞれが、筑後平野と有明海の季節を運ぶ。米は毎月、その季節の野菜を支える。こうして、一年を通じて、みやま市の食べ方が家に着地する。
