福岡市の南東、牛頸川が流れる町
春日市は福岡市の南東に隣接し、福岡都市圏の一角を占める。人口11万を超え、県内では福岡市・北九州市・久留米市・飯塚市に次ぐ規模だ。ただし人口密度は県内最大。つまり、ぎゅっと詰まった住宅地である。
市域を貫く牛頸川は、この町の地形を決めている。弥生時代には奴国の中心がこの地にあったとされ、須玖地区では古い遺跡が数多く発掘されている。奈良時代には藤原氏の手で春日神社が創建され、市の名前の由来となった。つまり、この町は古い歴史を持ちながら、戦後は福岡の発展に伴いベッドタウンとして急速に都市化した場所だ。
高密度の住宅地という現在の姿と、農業の歴史が共存している。その両立を象徴するのが、この町の返礼品だ。
あまおうは、冬から春へ向かう季節の手当て
冷凍あまおうが届く。福岡産、計2kg。1kg×2袋の小分けパックだ。

冷凍いちごは、生のいちごとは別の食べ物だと考えるほうがいい。解凍すればジャムのような食感になり、ヨーグルトに混ぜたり、パンケーキの上に乗せたり、スムージーにしたり。あるいは凍ったまま、アイスクリームのトッピングにする家もある。冬から春へ向かう季節、朝食の台所で、この冷凍パックを一つ取り出す。家族の人数分だけ、毎朝違う食べ方ができる。
あまおうは福岡を代表するいちご品種だ。甘みが強く、酸味とのバランスが特徴とされている。冷凍することで、その甘さはさらに凝縮される。届いたら冷凍庫の奥に置き、毎朝一袋ずつ、季節が進むまで使い切る。そういう使い方が、この返礼品の本来の姿だ。
明太子と、もう一つの福岡の味
春日市は福岡市に隣接しているため、福岡の食文化をそのまま引き継いでいる。無着色辛子明太子も、その一つだ。

訳あり・切れ子という表記は、市場では「規格外」を意味する。だが台所では、切れ子こそが使いやすい。白いご飯の上に乗せる時も、パスタに絡める時も、おにぎりの具にする時も、一本物より小分けされた方が扱いやすい。塩辛さと、かすかな辛さ。福岡の冬の食卓に、この明太子は欠かせない。
博多和牛も、この町の返礼品
博多和牛の切り落としも選べる。薄切りで、すき焼きや牛丼、炒め物に向いている。福岡都市圏の台所では、こうした黒毛和牛が日常の食材として流通している。高密度の住宅地だからこそ、物流が整い、新鮮な肉が届く。
春日市への寄付は、福岡市に隣接するこの町の、食卓の現実を返礼品として受け取ることだ。あまおうの冷凍パック、明太子の小分けパック、和牛の薄切り。どれも、毎日の食事の中で、自然に使い切られるものばかりだ。
