瀬戸内の気候が育てた、青いレモンの島
上島町は瀬戸内海の25の島で成り立つ町だ。愛媛と広島の県境に浮かぶこの島々は、瀬戸内海式気候に守られている。冬も雪が降らず、年間降雨量は1000mm前後。こうした条件が、柑橘栽培に適した風土を作ってきた。
特に岩城島は「青いレモンの島」として知られている。完熟する前の青々とした状態で収穫するレモンは、酸味が強く香りが高い。この島の農業は、そうした柑橘類を中心に営まれてきた。造船業が栄えた時代もあったが、今も農業は島の暮らしの根底にある。
岩城島の青いレモンで作ったクラフトリキュールは、その風土を瓶に詰めたものだ。届いた時、ラベルを見れば岩城島産と書かれている。グラスに注ぐと、レモンの香りが立ち上る。ソーダで割れば、夏の晩酌に。ロックで飲めば、レモンの酸と香りが舌に残る。

島の台所から、家の食卓へ
離島だからこそ、返礼品は「何が届くか」だけでなく「どう使うか」まで想像させる必要がある。このリキュールは、そこが明確だ。
岩城島の農家が育てたレモンを、地元で加工する。その過程で、島の手仕事が見える。完成した一本は、寄付者の家に届く。晩酌の時間に、瀬戸内の島の風景と手間が、グラスの中に浮かぶ。
上島町は過疎化と高齢化が進む町だ。しかし「日本で最も美しい村」連合に加盟し、地域おこしに取り組んできた。このリキュールは、そうした営みの一つの形だ。島で作られ、島の名前を背負って、全国の食卓に届く。返礼品とは、寄付者と産地をつなぐ、目に見える糸なのだ。
