川が育てた盆地の食卓
和気町は、吉井川と金剛川が合流する地点に開けた小盆地の町だ。山林に囲まれたこの地形が、水と土をもたらす。私はこの町を『川の恵みを食べる町』と見ている。
町の産業の中心は果樹栽培だが、同時に黒毛牛の飼育と米作も、この盆地の気候と水に支えられている。吉井川の流域は古くから農業地帯で、江戸時代には治水と灌漑の工夫が重ねられた。その歴史が、今も町の食卓に息づいている。
備前牛、晩酌の肉として
備前牛の切り落としは、この町の黒毛牛を代表する返礼品だ。1kg という量は、家族の食卓に無理なく着地する。

切り落としの良さは、調理の自由度にある。焼肉にも、すき焼きにも、炒め物にも使える。冷凍で届くので、週に2〜3回、小分けにして解凍しながら食べるのが現実的だ。脂の質が良い黒毛牛は、強火でさっと焼くだけで、肉の甘みが引き出される。晩酌の肴として、ご飯の上にのせて丼にしても、素材の味が活きる。

備前牛は、この盆地で育つ牛だ。吉井川の水と、周囲の山から流れ込む清水が、飼育環境を支えている。
米と、季節の果実
コシヒカリの無洗米は、毎日の食卓の基本だ。5kg×2袋という小分けは、保存と使い切りのバランスが取れている。無洗米なので、研ぐ手間がない。朝の準備が楽になる、という小さな実用性が、毎日の積み重ねになる。

この町の米は、吉井川の水系に育つ。盆地の気候は、昼夜の寒暖差をもたらし、米の甘みを引き出す。
和気町の顔は、何といっても果樹だ。ブドウ、リンゴ、スモモ、サクランボ。春から秋にかけて、季節ごとに異なる果実が、この町の農家の手を通じて出荷される。フルーツ定期便のような返礼品は、その季節の旬を、家に届ける仕組みだ。白桃、ピオーネ、シャインマスカット——名前を聞くだけで、夏から秋への季節の移ろいが見える。
食卓に、盆地の風土を
和気町の返礼品を選ぶなら、米と肉、そして季節の果実を組み合わせることをすすめたい。それは、この町の産業の全体像を、家の食卓に映す選び方だ。
吉井川と金剛川が育てた盆地は、黒毛牛を育て、米を実らせ、果樹を豊かに実らせる。その風土が、返礼品として家に届く。毎日の食卓で、その町の地形と産業を、食べることになる。
