山に囲まれた盆地の果樹地帯
美作市に入ると、まず地形が目に入る。中国山地に抱かれた盆地。県内最高峰の後山が北に聳え、吉野川がゆるやかに流れる。この町は岡山県内で最も人口が小さいが、その分、山と川と人の営みが地続きのままだ。
江戸時代、この盆地の中心・林野は高瀬舟で物資を運ぶ交通の要衝だった。商人の蔵が立ち並び、「美作倉敷」と呼ばれた。今も、その地形と水運の記憶は町の骨格に残っている。
盆地の斜面には果樹が植わっている。ブドウ、モモ。特にモモは、この町の気候と土が生んだ代表作だ。昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい丘陵地。そうした条件が、白桃の糖度を高める。
白桃を食卓に
岡山県産白桃は、箱を開けた時点で香りが立つ。4~6玉、約1.5キロ。夏の盛りに届く果実は、冷蔵庫で冷やして、朝食の食卓に置く。皮を剥くと、白い果肉が現れる。一口かじると、果汁が手を濡らす。糖度12度以上という保証は、この町の果樹農家の自信の表れだ。

白桃は日持ちがしない果物だ。だからこそ、ふるさと納税で届く意味がある。遠く離れた土地から、旬の一瞬を家に運ぶ。盆地の日差しと、吉野川の水が育てた甘さを、その季節に味わう。

温泉と、町の時間
この町には湯郷温泉がある。山間の小さな温泉地だが、古くから人々が訪れた。楽天トラベルクーポンを使えば、その温泉宿に泊まることもできる。白桃の季節に、盆地を訪ねて、温泉に浸かる。そうした時間の使い方も、この町の返礼品が開く選択肢だ。

美作市は、大きな観光地ではない。だが、山と川に囲まれた盆地の中で、季節ごとに果実が熟れ、温泉の湯が湧く。そうした営みが、今も続いている町だ。
