水と土が育てた米どころ
愛西市は愛知県の西端、木曽川と長良川に挟まれた土地だ。海抜ゼロメートル地帯のほぼ全域が沖積層からなる肥沃な土壌。江戸時代、佐屋湊は三里の渡しの要所として栄え、その後も治水工事を重ねながら、この低地を農地へと整えてきた。
私がこの町を見ると、まず思い浮かぶのはレンコンだ。1830年代に住職・平野龍天が近江から伝えた栽培法が根付き、今では全国有数の産地。だが米もまた、この土地の基盤を支えている。選べる品種と発送月が用意されているのは、農家が季節の手当てを知っているからだろう。
あいちのかおり 白米は、戸倉トラクターという地元の農業法人が手がけている。5kg か 10kg を選び、発送月も指定できる。新米の秋、あるいは春先の食卓へ。米は届いてからが台所の主役だ。炊きたての湯気、一粒の粘り、冷めても甘さが残る食べ方。毎日の飯だからこそ、産地と季節を意識して選ぶ価値がある。

選べることの実用性
ふるさと納税の返礼品は往々にして「豪華さ」で推されるが、米に必要なのは豪華さではなく、家の食べ方に合わせられることだ。5kg なら一人暮らしや少人数世帯の一ヶ月分。10kg なら家族四人の二ヶ月分。発送月を選べるのは、すでに米がある時期を避け、食べ切るタイミングで届けてもらえるということ。
愛西市の返礼品には あいちのかおりや コシヒカリも用意されている。どちらも同じく選べる内容量と発送月。あいちのかおりは愛知県を代表する品種で、粘りと香りのバランスが特徴。コシヒカリは全国で愛される定番。どれを選んでも、この町の水と土が育てた米が、あなたの台所に着地する。

木曽川の治水工事から百年以上。低地の農民たちが手をかけた土地は、今も毎年、米を実らせている。
