名古屋の東、急速に変わる町で根を張る酒蔵
日進市は、1978年の地下鉄開通、翌79年の名鉄豊田線開業を機に、急速に都市化した町だ。かつての農村は宅地に変わり、大学や研究機関が集まる「田園学園都市」へと姿を変えた。人口は1995年から2000年にかけて全国の市の中で最も高い増加率を記録している。
そうした劇的な変化の中でも、この町には古い営みが息づいている。市のほぼ中央を東西に流れる天白川は、かつて米野木町三ヶ峯付近を水源とする清流だった。その水を使い、地元の酒蔵は今も酒を仕込み続けている。
杲流の純米吟醸 夢吟香は、そうした町の歴史と現在が交差する一本だ。720mlの瓶は、晩酌の相棒として、あるいは季節の食卓の脇役として、静かに家に着地する。純米吟醸の透明感は、名古屋の東の丘陵地で育った米と、天白川の水が生んだものだ。

手仕事の肉製品、ヨーロッパの技法で
もう一つ、この町の返礼品に目を向けると、サラミとソーセージの6種セットがある。チョリソ、白カビサラミ、コッパ、パンチェッタ、ウィンナーが揃う。これらは、ヨーロッパの伝統的な塩漬けと燻製の技法で作られた肉製品だ。

日進市は、名古屋市に隣接しながらも、独自の産業基盤を持つ町である。こうした手仕事の食品は、町の職人たちが、地域の食文化を守りながら新しい表現を試みている証だ。冷蔵庫に常備しておけば、朝食のパンの上に、ワインの肴に、いつでも手が伸びる。
都市化の中で、暮らしの質を問い直す
日進市への寄付は、こうした町の二面性を支えることでもある。急速な発展の中で、地元の酒蔵や食品職人たちが、どのように自分たちの仕事を続けていくのか。その営みに寄り添う返礼品を選ぶことは、単なる物の交換ではなく、町の未来への小さな投票でもある。