日照時間が長い土地が、メロンを選んだ
袋井市は東海道五十三次の27番目の宿場。江戸からも京からも等距離にある「どまんなか」の町だ。だが私がこの町を見るとき、地理的な中間性よりも、気候の特異性に目が向く。年間日照時間が2200時間前後——全国的に見ても日が長い土地である。
平地では米が、山地には茶が広がる。どちらも日光を必要とする作物だ。そしてこの日差しの恩恵を最も象徴的に受けているのが、クラウンメロンの子メロンである。

メロンは、日中の気温差と日照時間で糖度が決まる。袋井の長い日差しは、昼間に光合成を促し、夜間の冷え込みで養分を実に集中させる。その結果が、あの密度の濃い甘さだ。届いたメロンを切ると、網目模様の下に青肉が見える。冷蔵庫で冷やして、朝食のテーブルに置く。一口かじると、果汁が口の中に広がり、後から甘さが追いかけてくる。その甘さは、決して単純ではない。日差しが積み重なった時間の味である。
訳ありだからこそ、家の食卓に
訳ありのクラウンメロン1玉や2玉セットも、同じ日差しの中で育った。傷や形が規格外というだけで、味は変わらない。むしろ、家庭の食卓に着地させるには、この選択肢が現実的だ。

完璧な球形でなくても、皮に傷があっても、切ってしまえば関係ない。冷やして、スプーンで食べる。あるいは、薄くスライスして、生ハムと合わせる。夏の夜、冷えたメロンを食べながら、この町の日差しの長さを思う。それは贅沢な時間だ。
メロンから広がる、この町の味わい
袋井の返礼品を選ぶなら、メロンを軸に考えるのが自然だ。だが、この町の食卓はメロンだけではない。手羽先のチキンバーは、地元の食文化を代表する一品。焼いて、塩をふって、晩酌の肴にする。あるいは、キャンプで炭火で温め直す。日差しの中で食べるメロンと、夜の食卓で食べる手羽先。この町の季節の手当ては、そうした対比の中にある。
米と茶の産地であり、メロンの甘さを育む日照時間を持つ袋井市。その風土が返礼品に映る。寄付をするなら、この町の日差しが育てた一品を、自分の食卓に迎える選択をしてほしい。
