坂と緑に抱かれた、東京の別世界
文京区に足を踏み入れると、東京とは思えない静けさに包まれる。武蔵野台地の上に築かれたこの区は、5つの台地と谷から成り立ち、坂が多い。その坂を上り下りするたびに、風景が切り替わる。東京大学の本郷キャンパスを中心に、大学や大学病院が集積し、出版社や医療機器メーカーも多い。だが、そうした機能の背後には、江戸時代から続く庭園がある。小石川後楽園、六義園、小石川植物園。これらの緑地は、都心にありながら、時間の流れが異なる場所だ。
寄付して届く返礼品は、この町で泊まるための楽天トラベルクーポン。文京区内の対象施設で使える。朝、窓を開けると、どこかから鳥の声が聞こえる。夜は、本郷通りの喧騒から一本奥に入った路地の静寂に包まれる。そうした体験は、東京の中心にいながら、別の時間軸に身を置くことだ。

文人と学者が選んだ町で、夜を過ごす
明治時代、夏目漱石、森鷗外、樋口一葉といった文人たちがこの町に住んだ。彼らが選んだ理由は、大学と出版社の集積、そして何より、坂と緑に守られた静寂だった。戦後、この町は「文の京」として再出発し、今も大学と医療機関が集積する文教地区として機能している。

ふるさと納税で寄付すれば、その町で一夜を過ごせる。春は播磨坂のさくら並木を歩き、夏は伝通院の朝顔市に立ち寄り、秋は湯島天満宮の菊まつりを眺める。季節ごとに、この町が用意した祭事や風景に身を委ねることができる。高度34メートルの台地から、海抜3メートルの低地へ。その高低差の中で、東京という都市の別の顔を見つけることになる。
