昼間人口85万人、夜間人口5万8千人。その落差が、この町の本質だ
千代田区に足を踏み入れると、まず圧倒されるのは建築の密度と高さである。皇居を中心に、永田町の官庁街、丸の内のオフィス街、大手町の金融機関の本社ビル。江戸城の外濠の内側に、日本の立法・行政・司法が集中している。
しかし夜になると、この町は別の顔を見せる。昼間に85万人が行き交う通りも、夜間には5万8千人の住民だけが残る。オフィス街は静寂に包まれ、官庁街の灯は消える。かつて江戸の城下町として栄えた神田地区も、戦後の再開発で高層ビルに変わり、人口は急速に減少した。
この町で泊まるということは、その昼と夜の落差を自分の身体で感じることだ。朝は経済人や政治家、官僚たちの波に揉まれ、夜は静寂の中で自分だけの時間を持つ。
旅の拠点として、この町を選ぶ理由
楽天トラベルクーポンは、千代田区内の対象施設で使える。東京駅に近い丸の内、永田町の官庁街に隣接した番町地区、学生街として知られる御茶ノ水界隈。どこに泊まるかで、この町の異なる表情を体験できる。

皇居の西側、麹町・番町地区は都心屈指の高級住宅街として知られている。そこに泊まれば、江戸時代から続く「山の手」の静寂を感じられる。一方、神田地区に泊まれば、古書店街や出版社が集積する文教地区の息吹を感じられる。秋葉原の電気街も近い。

東京の中心で、自分がどこに立ちたいのかを選ぶ。その選択が、旅の質を決める。
江戸から現在へ、水運の根拠地から金融の中枢へ
千代田区の土地は、江戸時代から流通の中心地だった。日比谷入江という入江があり、江戸湊として海と川を利用した水運の根拠地だった。掘割沿いには河岸と呼ばれる流通基地が整備され、伊勢商人などの上方の商業資本が進出した。
明治維新後、その機能は変わった。大名屋敷は官庁街に、問屋街は金融街に。1891年に丸の内が三菱財閥に払い下げられると、政府機関に隣接することから大企業の本社が集積し始めた。現在、丸の内・大手町エリアには東証プライム上場企業の約3割が集積している。
水運から金融へ。江戸から東京へ。その転換の歴史を、この町の建築と配置から読み取ることができる。旅の中で、その歴史を歩く。それが千代田区での滞在の醍醐味だ。
