漁師町の朝ごはん
勝浦漁港は関東地方で最大のカツオ水揚げ港だ。夜明け前から船が戻り、競りの声が響く。その漁師たちが毎朝食べるのが、地元の米である。
私がこの町を見ると、米と魚は切り離せない。カツオ漁で知られる勝浦だが、市域の3分の2が山地で、内陸部の上野地区では古くからコシヒカリが作られてきた。黒潮の影響で冬も暖かく、夏は涼しい海洋性気候が、米作りにも恵みをもたらす。
長狭米こしひかりは、その上野地区で育つ。「長狭」は房総丘陵の谷間の地名で、昔からこの地で米が作られてきた。白米5キロが届くと、粒が立っていることに気づく。炊くと、甘みが口に広がる。これは、冷涼な気候で育つ米特有の味わいだ。

朝、ご飯をよそって、塩辛い漬物や焼き魚を合わせる。漁師町の食卓は、米と塩辛いおかずの組み合わせで成り立っている。そういう日常の中で、この米は活躍する。
定期便で、季節を食べる
千葉ふるさと米の定期便は、隔月で届く。5キロ、10キロ、20キロから選べ、複数回の配送を組み合わせることができる。

米は、保存食だ。冷暗所に置けば数ヶ月もつ。だから定期便は、台所の現実に合わせやすい。一人暮らしなら5キロ、家族がいれば10キロ。食べるペースに合わせて、新しい米が届く仕組みは、米を「ストック」ではなく「食べ物」として扱う工夫だ。
勝浦の米は、漁師町の朝ごはんから始まる。その米を、自分の食卓に迎える。それが、この町への寄付の実感になる。
