江戸から続く、塩辛い仕事
旭市の沿岸、飯岡漁港に揚がるカタクチイワシ。その水揚げ量は全国2位だが、加工品としての丸干しイワシの生産量は日本一だ。江戸時代、この町の漁民たちが始めたのは、塩漬けにしたイワシを天日で干す、シンプルな仕事。当時は畑の肥料として大量に使われた。今、その同じ手法で作られた丸干しイワシが、家の食卓に届く。

冷凍で届いたドレス(頭と内臓を除いた状態)のイワシを、塩漬けにして干す。あるいは、そのまま焼いて、ご飯の上にのせる。骨まで食べられる小魚だから、カルシウムも摂取できる。現代では「健康食品」と呼ばれるが、実は江戸の農民たちが知っていた、土地の恵みを余さず活かす知恵そのものだ。3キロという量は、一度に食べ切るのではなく、冷凍庫に常備して、朝食の一品に、おにぎりの具に、少しずつ使い続ける分量。季節が変わっても、この町の漁の営みが食卓に届き続ける。
北総台地の野菜と、米の季節
旭市の北部に広がる北総台地は「干潟八万石」と呼ばれた穀倉地帯。今も、キュウリ、トマト、キャベツ、ダイコンなど、指定産地として年間を通じて野菜が出荷される。春と秋、冬と夏。季節ごとに異なる野菜が、この平坦で天候の変化に強い土地から生まれる。
新米コシヒカリは、その野菜たちと同じ土地で育つ。2026年産の先行予約という形で、来年の秋、新しい米が家に届く約束。白米で精米された状態で届くから、炊いてすぐに食べられる。野菜の季節が移ろう中で、米だけは毎日の食卓の中心にある。

牛肉と、メロンの時間
せんば牛の切り落としは、500グラムずつ小分けされた1キロ。肉じゃがに、牛丼に、すき焼きに。冷凍で届くから、必要な分だけ解凍して使える。旭市は施設園芸と畜産が盛んな町。その畜産の一端が、この切り落とし肉として家に着地する。
訳あり青肉メロンは、2026年の6月から7月、飯岡貴味メロンの出荷時期に届く予約品。糖度16度以上という基準を満たしながらも、見た目の理由で「訳あり」とされた果実。夏の食卓に、冷やしたメロンを切る手間と喜びが生まれる。
旭市の返礼品は、この町の四季と産業が、そのまま家の台所に届く形をしている。
