宿場町から、牧場へ
鴻巣は中山道の宿場町として栄えた町だ。1602年、この地に移転した鴻巣宿は、旅人たちの往来で賑わった。その後、東京の衛星都市へと変わっていったが、今も市域には田畑が広がり、花卉園芸や稲作が営まれている。そして、その農の営みの中に、牧場がある。
松川牧場の焼肉セットは、そうした鴻巣の現在を食卓に届ける品だ。ロース、カルビ——部位を選んで詰めた500グラムは、家族で囲む晩酌の量感だ。冷凍で届くから、週末に解凍して、網の上で焼く。脂の香りが立ち上る瞬間、肉の色が変わる手応え。そうした調理の時間そのものが、この返礼品の本質だと思う。

牧場の牛肉は、産地の風土を映す。埼玉県央部の、荒川と元荒川に挟まれた低地。冬は晴れて乾燥する気候。そこで育った牛の肉を、焼いて食べる。それは単なる「食べ物」ではなく、その町で営まれている営みへの参加であり、季節の手当てなのだ。
焼肉の時間、家の中心に
焼肉セットは、調理の自由度が高い。網焼きでもいいし、フライパンでもいい。塩で食べるもよし、タレに浸すもよし。家族の好みに合わせて、その晩の食べ方を決める。そうした「決める」という行為が、食卓を主体的にする。

500グラムという量は、4人家族なら一度の食事で食べ切る量だ。冷凍庫に常備しておけば、週末の急な集まりや、疲れた日の夜ご飯の救いになる。肉を焼く音、香り、家族の顔——焼肉の時間は、家の中心に人を集める力がある。
鴻巣の牧場から、あなたの食卓へ。その距離の中に、この町の営みがある。