山の水が流れ込む谷間の村
武尊山の南麓、薄根川が削った谷間に川場村はある。人口三千余の小さな村だが、この地形が生んだものは意外に深い。
山から流れ落ちる水。その清冽さが、この村の産業を支えてきた。かつて大正時代、村人たちは薄根川に水力発電所を建て、電気を自分たちの手で作った。今、その同じ水が、別の形で村の顔になろうとしている。
川場ビールは、この山の水を使った地ビールだ。四種類の飲み比べセットで届く。ラベルを見れば、武尊山の輪郭が描かれている。村人たちが何度も試行錯誤して作り上げた、この土地の味だ。

IPAの苦みは、山の清水の透明感を引き出す。ラガーの深さは、冬の冷たい空気を思わせる。一本一本が、川場という場所の記憶を持っている。
谷間の暮らしと、観光の接点
この村は1975年、「農業プラス観光」を地域振興の基本に据えた。その後、東京の世田谷区と交流を始め、毎年小学生が相互訪問するようになった。都市と農村の距離を縮める試みが、四十年以上続いている。
そうした交流の中で、村は何を作るべきか考え続けてきた。米、リンゴ、ブルーベリー。そして2010年には果実酒特区に認定され、地ビール醸造も始まった。
楽天トラベルクーポンで村内の宿泊施設に泊まれば、その夜の晩酌に川場ビールが手に入る。温泉に浸かり、山の夜風を感じながら、地元の水で作られたビールを飲む。そういう時間が、この村では自然に結びつく。

小さな村だからこそ、返礼品一つ一つが、その土地の営みと無関係ではない。ビールも、宿泊施設も、すべてが薄根川の流域に根ざしている。
