浅間山の麓、冷涼地が生む肉質
嬬恋村に入ると、視界が開く。浅間山、四阿山、本白根山に囲まれた高原。年平均気温7.4℃。冬は氷点下15℃を下回る日も珍しくない。
この冷涼さが、この村の産業を決めた。高原野菜の栽培で知られるが、同じ気候が畜産にも適している。上州牛のサーロインステーキは、この寒冷地で育った牛の肉だ。冷涼な気候は、牛の代謝を緩やかにし、脂肪の質を変える。届いた肉を焼く時、その違いが手に伝わる。赤身と脂のバランスが、他の産地とは異なる。

火山が刻んだ風景、温泉が湧く
天明3年、浅間山の大噴火は鎌原村を火砕流で飲み込んだ。その同じ火山活動が、この地に温泉をもたらした。万座温泉、鹿沢温泉、田代温泉。村内に数多くの湯が湧く。
万座温泉や鹿沢温泉の宿泊クーポンで、その風景の中に身を置く。浅間高原地区の溶岩樹型や鬼押し出しの黒い岩肌を眺めながら、湯に浸かる。火山が刻んだ地形と、その地熱が生んだ温泉。この組み合わせは、この村にしかない。

高原の季節を、肉と湯で味わう
上州牛のヒレステーキを定期便で受け取れば、季節ごとに届く。冬の雪深い高原で育った牛の肉を、春から秋へと食べ進める。その間に、温泉への旅も重ねる。
高原村の暮らしは、農業とサービス業が支える。観光客が増えるのは、この風景と温泉があるからだ。寄付者が受け取る返礼品は、その風景の一部を家に運ぶ行為でもある。肉を焼く時間、湯に浸かる時間。どちらも、浅間山麓の冷涼さと火山の恵みを、五感で味わう瞬間だ。