山に抱かれた町の地形が、肉を育てる
渋川に入ると、西に榛名山、東に赤城山が見える。北には子持山と小野子山。四方を山に囲まれた盆地のような地形だ。利根川と吾妻川が市内で合流し、水が豊かに流れている。こうした地形と気候が、この町の産業を決めてきた。
江戸時代、ここは三国街道と佐渡奉行街道の交わる宿場町だった。六斎市が開かれ、春夏冬には馬市も立った。人と物が集まる場所だったのだ。その歴史は今も、町の骨格に残っている。
現在、渋川の顔は二つある。一つは伊香保温泉。もう一つが、赤城山麓で育つ牛だ。赤城和牛の焼肉は、この町の風土そのものを食卓に運ぶ。カルビ、カイノミ、ササミ、ウチハラミ——希少部位を含む食べ比べセットは、山麓の牧場で丹念に育てられた牛の、部位ごとの味わいを知る入口になる。たれが付いているから、届いたその日に、炭火か鉄板で焼くだけでいい。脂の甘さが立ち上る瞬間、この町の地形と労働が、一皿に凝縮されていることに気づく。

温泉の湯に浸かり、町の時間を感じる
伊香保温泉は、この町を象徴する場所だ。石段街が有名で、古くから湯治客を迎えてきた。伊香保温泉の宿泊クーポンは、その温泉地の対象施設で使える。寄付額に応じて、20,000円、50,000円、100,000円の選択肢がある。

温泉に浸かることは、この町の時間に身を委ねることだ。山に囲まれた盆地の夜明けを、湯から上がった肌で感じる。朝食に出される地の野菜や、水沢うどんのような名物を口にする。そうした一連の体験が、渋川という町を身体で理解させる。
赤城和牛を家で焼き、温泉で身体を休める。その両方が揃うとき、この町の風土は完成する。
