盆地の肉牛、米沢牛の産地から
川西町は置賜盆地のほぼ中央に位置する、人口1万3千人ほどの町だ。水田単作地帯でありながら、肉牛の飼育も盛んという、農業の多面性を持つ土地である。米沢盆地の南西部、海抜210メートル前後の平野に広がる田畑の中で、この町は古くから牛を育ててきた。
米沢牛A-5の切り落としは、その産地の手仕事が凝縮された返礼品だ。420グラムという量は、家族の食卓に着地しやすい。冬の夜、すき焼きの鍋に入れれば、脂が溶けて汁に香りが移る。あるいは牛丼にして、ご飯の上に乗せて食べる。A-5等級という最高位の格付けは、飼育者の手間と時間の積み重ねを意味している。

同じ町から届く米沢牛のすき焼き用は、240グラムという少量で、二人分の晩酌の肴にちょうどいい。冷凍便で届くため、食べたい時に解凍して、割り下に浸す。肉の赤身と脂のバランスが、置賜の牛飼いたちの選別眼を物語っている。

米と牛、盆地の二つの産業
この町の返礼品は、米と牛に集約されている。つや姫と雪若丸の詰め合わせやはえぬきの10キロも、同じ盆地で育った農産物だ。米沢盆地の土は、古い地層が積み重なった赤色土。その土で育った米と、その米を食べて育った牛。産地の循環が、返礼品の中に見える。
川西町は1955年に複数の村が合併して誕生した町である。その歴史の中で、水田と肉牛の両立という農業の形を作ってきた。寄付をすれば、その盆地の営みが、家の食卓に届く。
