八郎潟の上に、米がある
秋田県の地名は『潟の上』に由来する。八郎潟を北に臨む潟上市は、かつて出羽国秋田郡方上村と呼ばれた土地だ。私がこの町を見るとき、まず思うのは水と米の関係である。
八郎潟調整池、豊川、馬踏川、妹川——複数の水系が市域を貫く。かつて潟そのものが農業用水の源だった。今も市の大部分は田で占められている。飯田川地区、昭和地区の田は、秋田盆地の典型的な水田風景だ。春の代かき、初夏の青田、秋の黄金色。その季節ごとの手当てが、家の食卓に届く米になる。
あきたこまち 家計お助け米は、この町の米作りの基本を体現している。一等米、5キロ。毎日の飯として、何の飾りもなく台所に着地する量だ。あきたこまちは秋田県を代表する品種だが、潟上市の水と土で育ったこの米は、粒が立ち、冷めても硬くならない。朝、炊きたての湯気の中で、夜、冷や飯をおにぎりにして。そういう日常の食べ方の中で、この米の真価が出る。

晩酌の相手は、地の酒
飯田川地区には小玉醸造がある。太平山という清酒を醸す蔵だ。澄月 純米吟醸は、秋田酒こまちを使った一升瓶。秋田の酒は辛口が伝統だが、この澄月は米の甘さと酸のバランスが丁寧に取られている。

晩酌の時間に、湯呑みに注ぐ。冬の夜、台所の片隅で温めて飲む。あるいは夏なら、冷やして。米を育てた同じ水系の町で、米を原料に仕込まれた酒。そういう一貫性が、秋田の地酒にはある。澄月は、潟上市の食卓に自然に溶け込む酒だ。
保存食としての佃煮、季節の手当て
昭和地区には佐藤食品がある。八郎潟産の佃煮を製造・販売する企業だ。佃煮 詰め合わせ 4種——いか、わかさぎ、くるみ。これらは、かつてこの地域で冬を越すために欠かせなかった保存食だ。
八郎潟で獲れた小魚を塩漬けにし、砂糖と醤油で煮詰める。その手法は、この町の台所に根ざしている。今も、ご飯のお供として、あるいは弁当の隙間を埋める一品として、家の食卓に置かれる。4種の詰め合わせは、季節ごとに異なる食べ方ができる。春の新わかさぎ、秋のいか。そういう季節感を、小さな瓶の中に詰めたものだ。
米を選ぶ、酒を選ぶ
潟上市の返礼品を選ぶなら、まずは米だ。あきたこまち 白米や無洗米も、同じ産地の米として信頼できる。無洗米なら、研ぐ手間が省ける。毎日の炊事の現実を考えると、その選択肢も大切だ。
酒は、澄月の他に純吟セットという選択肢もある。720ミリリットル2種の化粧箱入りは、贈り物としても、自分たちの晩酌の幅を広げるにも良い。
八郎潟の上に位置する潟上市。米と水と、それを育てる人の手。その営みが、家の食卓に届く。それが、この町の返礼品の本質だ。
