日本海の冬、甘エビの季節
苫前町は北海道の日本海側、留萌地方の中部に位置する。国道232号から見える大型の風力発電風車群が目印だが、この町の本当の顔は、沿岸漁業だ。古くは江戸時代から漁場として栄え、今も苫前漁港と力昼漁港を中心に、漁師たちが日本海と向き合っている。
冬の日本海は、甘エビの季節。苫前産の甘エビは、この季節の冷たい海で育った小ぶりなサイズだ。500gが2パック届く。刺身で食べるのが本来の食べ方。透き通った身、甘みの強い頭と味噌——届いたその日の夜、冷えた器に盛って、醤油をつけずに食べてみてほしい。塩辛さと甘さが同時に口に広がる。

小ぶりというのは、実は利点だ。大きなエビより身が詰まっていて、火が通りやすく、冷凍保存も効く。寿司ネタにもいい。頭は味噌汁に落とすと、深い出汁が出る。台所で無駄がない食材だ。
漁師の町の冬の営み
苫前町の人口は3000人に満たない小さな町だが、沿岸漁業、農業、酪農が生業の中心だ。風力発電が産業として加わったのは比較的最近だが、漁業の歴史は深い。江戸時代の1634年には松前藩がこの地を漁場として開いており、その後も北前船の寄港地として栄えた。

甘エビは、この町の漁師たちが毎冬、日本海から引き上げる季節の恵みだ。冷凍で届くため、食べたい時に解凍して食卓に乗せられる。正月の食卓に、晩酌の肴に、子どもたちの弁当のおかずに——小ぶりだからこそ、家族の食べ方に合わせやすい。
北海道の沿岸漁業を支える町から、冬の味が家に届く。それが、ふるさと納税を通じた苫前町との関係の始まりになる。
