白い大地のそば、焼酎になる
幌加内町は、北海道の西の奥。四方を山に囲まれた南北に長い地形で、冬は-30℃を下回る日が珍しくない。そういう土地だからこそ、そばが育つ。作付面積も収穫量も日本一。町の高校では必修科目として「そば打ち授業」が設けられているほど、この町の暮らしとそばは一体だ。
そのそばを焼酎にしたのが、ほろかないの蕎麦焼酎だ。25度、720ml が2本。晩酌の時間に、ぬるめのお湯で割ると、そばの香りが立ち上る。冬の夜、台所の小さなテーブルで、湯気の向こうに思いを馳せる。この焼酎は、その町の産業そのものを液体にしたものだ。熟成を重ねた深さもあり、そば焼酎としての個性も確かにある。

朱鞠内湖の夜、ログキャビンで
町の北部には朱鞠内湖がある。日本最大の人造湖だ。石狩川水系の雨竜川がここから南流する。その湖畔に、ログキャビンの宿泊プランがある。1泊2名様。ロフト付きで、釣りも楽しめる。

夏の朱鞠内湖は、湖水祭りで賑わう。秋は、山々が色づく。冬は、この町が本領を発揮する季節だ。-30℃の夜、ログキャビンの中で、先ほどの蕎麦焼酎を傾ける。窓の外は、白い世界。湖面も凍る。そういう極限の風景の中で、人間の営みがどう感じられるか。この町に寄付して返礼品を受け取ることは、その体験を自分の冬に組み込むことでもある。
消えゆく町、残る味
幌加内町の人口は1386人。北海道で最も人口が少ない町だ。人口密度も日本で3番目に低い。消滅集落も生まれている。しかし、そばの作付は続く。焼酎も作られ続ける。ログキャビンも、湖畔で人を迎え入れ続ける。
ふるさと納税で返礼品を受け取ることは、その町の産業と営みに、遠く離れた台所から手を添えることだ。蕎麦焼酎の一杯は、そういう距離感の中で、より深い味わいになる。
