森の深さが、酒になる
占冠村は、村面積の94%が山林だ。四方を山に囲まれ、村境はほとんどが分水嶺。鵡川の最上流部に位置するこの土地では、人間の営みより森の営みが圧倒的に大きい。冬は-30℃を下回る気温が観測される厳しい気候。年間降雪量は705cm。そうした環境の中で、この村の人たちは農業と林業を営んできた。
占冠の森が育てたクラフトジンは、そうした風土そのものを飲む体験だ。森の中で育つ植物、寒冷地だからこそ凝縮される香りと味わい。晩酌の時間に、グラスを傾けると、占冠の冬の空気が口の中に広がる。ソーダで割ってもいい。氷を入れてオンザロックでもいい。家の食卓に、この村の森が着地する。

旅の終わりに、この土地を持ち帰る
占冠村は、かつて人口4700人を数えた時代もあれば、過疎化で著しく減少した時代もある。1983年のアルファリゾート・トマムの開業により、一時は観光地として息を吹き返した。現在、星野リゾート トマムを中心に、年間約48万人の観光客が訪れる。その多くが訪日外国人だ。

トマムの対象施設で使える楽天トラベルクーポンは、この村に泊まる時間を作る。赤岩青巌峡でのラフティング、鵡川での釣り、スキー場での冬の時間。そして夜、宿に戻ってから、グラスに注ぐ。占冠の森が育てたお酒を飲みながら、その日の風景を思い出す。旅の終わりに、この土地を身体に取り込む。

寒冷地だからこその、ものづくり
占冠の農業は、気温の寒暖差を活かしたメロンやスイカ、ジャガイモ、カボチャ、小豆を育てる。酪農も北海道内で最も歴史ある産地のひとつだ。そうした農業の営みの傍らで、この村の森は、樹々を育ててきた。
クラフトジンは、そうした土地の厚みを、一本の瓶に詰めたものだ。寒冷地で育つ植物の香り、森の深さ、冬の厳しさ。それらが、酒職人の手を通じて、飲み物になる。家に届いた時、ラベルを見つめると、占冠村の地図が浮かぶ。山に囲まれた、静かで平和な上流の場所。その名前の由来そのままに。