寒暖差が甘さを育てる
北海道のほぼ中央、富良野地区の丘陵地帯。夏は30℃、冬はマイナス25℃前後——年間で50℃近い気温差が、この町を特徴づけている。私はこの気候を、メロンの甘さの源だと見ている。
中富良野の赤肉メロンは、そうした極端な環境で育つ。昼間の日差しで光合成を重ね、夜間の冷え込みで糖分を蓄える。丘陵部の畑地帯で、土の力と季節の手当てを受けながら、4月の植え付けから夏の収穫まで、農家の目が届く距離で育つ。

届いた時点では、まだ青い。数日、室温で置いて追熟させる。その間、香りが立ち上がり、軽く押すと弾力が出てくる。切った時の赤い果肉の色は、この町の日差しの強さを物語っている。冷やして、朝食のテーブルに。あるいは、夏の午後、家族で半分に割って、スプーンで掬う。種を取り除いた後の空洞に、冷たい水が溜まる。その一口は、中富良野の夏そのものだ。
ラベンダーの香りに包まれて
この町は「ラベンダーのまち」として知られ、2001年に環境省から「かおり風景100選」に選定されている。7月のラベンダーまつりの時期、町全体が紫色に染まる。
スパ&ホテルリゾート ふらのラテールの宿泊補助券を使えば、その季節の中心に身を置くことができる。メロンを食べた後、ラベンダー園を巡り、夜は温泉に浸かる。朝、窓を開けると、丘の向こうまでラベンダーが続く景色が見える。

中富良野の風景は、人の手が入った丘陵地だ。戦前の開拓から、昭和60年代の減農薬・有機栽培への転換まで、農業の営みが町の表情を作ってきた。その営みの中心にあるのが、メロンであり、米であり、ラベンダーである。返礼品を通じて、その季節と土地の厚みに触れることができる。