丘の上で、毎年違う作物が育つ理由
美瑛の風景は、農業の現実から生まれている。同じ畑に同じ作物を植け続けると土が痩せる。だから、ジャガイモ、小麦、豆、ビートを順に植え替える。その結果、春から秋にかけて色が変わる丘陵地帯——パッチワークと呼ばれる景観が生まれた。
十勝岳の噴火と河川の侵食が作った波状丘陵に、開拓者たちが格子状に区画を引いた。その上で、連作障害を避けるために毎年作付を変える。つまり、美瑛の「美しさ」は、農業の知恵と手間の積み重ねなのだ。
そうした土地で育つ米が、皇室献上米ななつぼしだ。14年連続で特A評価を受けている。寄付すると、2kg、5kg、10kgから選べ、定期便で複数回受け取ることもできる。

食卓に届く、丘の土の味
米が家に届いた時、袋を開けると白さが目に入る。炊く前から、粒の揃い方が違うことに気づく。水を注ぐと、米の香りが立ち上る。これは、肥沃さの香りではなく、清潔さの香りだ。
炊き上がった時、粒が立っている。口に入れると、甘みが先に来て、後から米本来の香りが続く。毎日の朝食で、この米を食べていると、季節の移ろいが米の味わいに映る。春先の新米は水分が多く、秋口の古米は香りが深くなる。
美瑛の農家は、この米を育てるために、毎年異なる作物との輪作の中で、土を整えている。その手間が、食卓の一杯に凝縮されている。
選べる喜び、続く楽しみ
ゆめぴりかも同じく13年連続特A。ななつぼしとゆめぴりかの食べ比べセットなら、同じ丘で育った二つの品種の違いを、季節ごとに味わえる。定期便を選べば、新米の季節から古米の季節まで、美瑛の土が育てた米を、途切れなく食卓に迎えることができる。

ウィンナーとベーコンの詰め合わせも、この町の農業と無関係ではない。飼料用作物を育てる畑があるからこそ、畜産も成り立つ。パッチワークの丘は、米だけでなく、肉も育てている。