地下水が運ぶ、大雪山の恵み
東川町は、北海道でも珍しい町だ。上水道がない。代わりに、大雪山の雪解け水が長い年月をかけて地下に浸み込み、麓の町まで清流として運ばれてくる。その水が、米作りの根底にある。
町の南西部は忠別川と倉沼川が形成した扇状地。表層に礫を含む埴土壌は、水はけと保水のバランスが良く、米作に適している。冷涼な気候、清流、肥沃な土壌——この三つが揃う場所は、北海道でも限られている。東川米がなぜ「特A」評価を得るのか、その理由は地形と水にある。
東川米 ななつぼしは、その土地の力をそのまま食卓に届ける。精米の種別も配送時期も選べるのは、家の食べ方に合わせるためだ。新米の香りが欲しい秋もあれば、冬の深い味わいを求める時もある。白米で炊いて、米そのものの甘さを感じるのが、この米の食べ方だと思う。

醸造の町へ
近年、東川町は米だけでなく、その清流を活かした醸造業の町へと変わりつつある。三千櫻酒造のオリジナル限定酒は、岐阜から酒蔵を移転させた造り手が、東川の水で仕込んだ純米吟醸だ。米と水、同じ土地の恵みが、別の形で花開く。

米を炊く手、酒を注ぐ手。どちらも、この町の地下水が支えている。寄付を通じて、その循環に参加することになる。
