上川盆地の米どころ、東神楽町
旭川市の東隣、上川盆地の緩やかな丘陵に広がる東神楽町。町の総面積の半分以上が耕地という、北海道内でも有数の「米どころ」だ。大雪山連峰の麓から流れ下る水、肥沃な土壌、寒暖差の大きい気候——これらが揃った土地で、稲作が中心産業として根付いている。
私がこの町を見ると、まず思うのは「農地の風景」だ。町の東端には忠別ダムがあり、その水系が町全体を潤す。冬は-25℃近くまで冷え込む厳しさも、実は米作りの質を高める。雪解け水の清冷さ、昼夜の気温差が、粒の引き締まった米を育てるのだ。
推し一品:北海道産ななつぼし、5kg~30kgで選ぶ白米
ななつぼしの白米は、この町の米作りを最も素直に表現した返礼品だ。銘柄ではなく、北海道産という広い括りで、かつ容量と発送時期を自分の台所のペースに合わせて選べる。

届いた米を炊く時、その違いが分かる。粒が立ち、甘みが引き出される。これは土地の力だ。東神楽の農家たちが、上川盆地の条件を読み込んで育てた米である。5kgなら一人暮らしや少人数世帯でも、月単位で食べ切れる。30kgなら家族の食卓を支える量になる。発送時期を選べるというのは、実用的だ。新米の秋、冬の備蓄、春先の食べ納めと、季節ごとに米の表情は変わる。その時々で欲しい時期に届く仕組みは、食べ手の側に立った設計だと感じる。

他の米の選び方、そして町の産業の広がり
同じく返礼品にある北斗米ななつぼしや北斗米ゆめぴりかも、この町の米作りの厚みを示している。銘柄が異なれば、食べ手の好みに応じた選択肢が広がる。ゆめぴりかはやや粘り強く、ななつぼしはあっさり系——同じ北海道産でも、品種による個性がある。複数回の寄付で、食べ比べるのも良い。

ただし、東神楽町の産業は米だけではない。グリーンアスパラ、トウモロコシ、ホウレンソウといった野菜栽培も盛んだ。また、旭川家具の生産地でもあり、道産材の木目を生かした家具が作られている。旭川空港という交通の要所を持つことで、臨空型の工業団地も発展している。
返礼品の中には旅行クーポンもあるが、これは町内の宿泊施設を利用する際の選択肢だ。米を受け取りながら、季節を変えて町を訪れ、その時々の農産物を食べる——そうした往来の中で、東神楽町の食卓と自分の食卓がつながっていく。
食卓に着地させる
米は毎日の食事の基盤だ。朝の白いご飯、昼の弁当、夜の一杯のおかず。その米がどこから来たのか、どんな土地で育ったのかを知ることは、食べる行為そのものに厚みを与える。東神楽町の米を選ぶことは、上川盆地の風景と季節を、自分の台所に迎え入れることなのだ。
