寒暖差が甘さに変わる、メロンの季節
月形町は増毛山地と石狩川に挟まれた中山間地。冬は積雪が深く、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候だ。この気候が、夏のメロンに何をもたらすか。
赤肉メロン「北の女王」と青肉メロン「月雫」は、その寒暖差の産物だ。日中の日射で糖度を高め、夜間の冷え込みで甘さを凝縮させる。届いたメロンを切ると、網目の奥に詰まった甘さが、一口目から感じられる。冷蔵庫で冷やして、夏の朝食に半分をスプーンで掬う。その食べ方が、この町のメロンには似合う。

町の農業は米とメロン、スイカが柱だ。特にメロンは「月雫」「北の女王」「キングメルティー」と品種を揃え、出荷期も限られている。だからこそ、届いた時期が大事。秀品として選別されたものが、家の食卓に着地する。
米は、毎日の手当てになる
同じ土地で育つ月形産のゆめぴりかは、定期便で選べる。粘りが強く、冷めても硬くなりにくい品種だ。朝炊いたご飯が、昼の弁当でも粘りを保つ。秋から冬にかけて、毎月届く米は、台所の「手当て」になる。

月形の米作りは、この町の産業の根幹だ。石狩川の水を引き、山地の傾斜を活かした水管理が行われてきた。寒冷地での米作りは手間が多いが、その手間が粘りと甘さに返ってくる。
町の歴史は、樺戸集治監の設置から始まる。初代典獄・月形潔の名が町名になった。その後、囚人たちの労働で北海道の開拓が進み、やがて農業が根付いた。今、その土地で育つメロンと米が、ふるさと納税の返礼品として家に届く。季節の手当てとして、食卓に着地する。
