山の雪どけが、米の甘さになる
今金町は海を持たない。北に長万部岳、カニカン岳といった山々を抱き、町全体が一級河川・後志利別川の流域に包まれている。冬は特別豪雪地帯に指定されるほど雪が積もり、春になるとその雪どけ水が川を満たし、田んぼへ流れ込む。この水の冷たさと清冽さが、今金の米を作っている。
江戸時代には砂金採集で栄え、明治には鉱山開発で人口が増えた町だが、1908年に水田稲作に成功してからは、畑作とともに米作りが生業の中心になった。今も農業協同組合を中心に、米と大豆、そして酪農が町を支えている。
ゆめぴりかは、北海道を代表する品種だ。粒が大きく、炊くと甘みが立つ。冷めても硬くなりにくいので、おにぎりや弁当に向く。朝、白い湯気の中で米をほぐす時、その香りの奥に後志利別川の冷たさが感じられるような、そういう米だ。

同じ今金産のふっくりんこは、粒感がしっかりしている。一粒一粒が立つように炊き上がるので、丼ものや混ぜご飯に向く。毎日の食卓で、米の存在を感じたい人向けだ。

ななつぼしは、北海道の米の中でも古い品種で、粘りと甘みのバランスが取れている。どんな食べ方にも応じる、懐の深さがある。
選べる量で、季節を通す
三種とも、2kg、5kg、10kgから容量を選べる。一人暮らしなら2kg、家族なら5kg、冬の備蓄を考えるなら10kgという選択肢がある。北海道の米は秋に収穫され、冬を越して春まで食べ続けるのが自然だ。寄付の時点で、自分たちの食べるペースを想像しながら量を決める。それが、産地との距離を縮める一つの手だと思う。
今金町の米は、山と川と雪という自然条件の中で、農家の手によって毎年作られている。返礼品として家に届いた時、それは単なる食べ物ではなく、この町の季節と労働の痕跡を受け取ることなのだ。
